亜鉛メッキと鉄の関係
A relationship
鉄に亜鉛メッキをする理由
・亜鉛は鉄よりも卑な金属であり、鉄に対して犠牲陽極的に働く。
・原料である亜鉛が資源的にも多く、コストも安い。
自動車用防錆銅版をはじめとして、家電、健材など多くの鉄鋼製品の防錆メッキとして極めて重要。
亜鉛メッキにクロメート処理をする理由
電気亜鉛メッキはメッキしただけでは白錆(亜鉛の酸化物)が発生し、耐食性に劣り、外観が損なわれる。
・原料である亜鉛が資源的にも多く、コストも安い。
目的に応じてクロメート処理をすることで耐食性が著しく向上し、外観も改善される。
亜鉛メッキ処理品の主な使用例
- 【自動車部品】
- 締結用途:ボルト、ナット、クランプ、口金 他
安全関係用途:ブレーキ系(ロータ、キャリバ、チューブ)
燃料供給系(インレットパイプ、チューブ)他
- 【家電製品】
- ボルト、ナット、ネジ
ブラケット、パイプ、マウント、塗装下地 他
- 【日用品】
- 机、いす、棚 他
当社の三価における商品について
About the product
三価クロム化成処理剤
【特徴】
・亜鉛メッキ上では明るい淡干渉色の色調が得られます。
・有色クロメートと同等の耐食性が得られ、加熱耐食性にも優れています。
・従来の行程設備に組み込むことが可能です。
・フッ化物を含有しません。
三価処理剤(M-200・TR-175)
【特徴】
・亜鉛メッキ用三価クロム化成処理剤
・有色同等の耐食性のある皮膜(有色クロメート代替商品)
・色調:明るく淡い干渉色 ・無機シリカタイプ
・廃水処理容易
・回転静止両用
・メッキ浴種(アルカリ・酸性亜鉛浴)を問わず高耐食性
【処理工程】
三価ブラック
【特徴】
・色調は黒色です。
・塩水噴霧試験において、従来の黒色クロメートの同等以上の耐食性が得られます。(銀、染料を不使用)
・量産バレル処理によっても耐食性が得られます。
・六価黒色クロメートとほぼ同等の耐食性
・六価黒色クロメートとほぼ同等の摩擦係数
・現行ラインと同じ処理工程
・pH管理が非常に重要・処理後、経時で色調が安定する
・加熱後の耐食性の低下が少ない
※処理品の形状・大きさ・重なり合う可能性のありなどの条件
により、色具合や耐食性の低下が見込まれます。